30代おっさんのラノベ感想文

30代のおっさんが読んだラノベの感想を徒然なるままに綴るブログ。

小説ふしぎの海のナディア ~今、キミの目にいっぱいの未来~

ゲームやアニメが原作のラノベを2つ続けて書きましたが今回もご他聞に漏れず原作はアニメです(笑)

30代のおっさん世代でアニメもそこそこに嗜む人にはお馴染みかもしれませんが、

 

ザ・シークレット・オブ・ブルーウォーター

 

と言えばお分かりでしょうか?

そう、今回書くのは「小説ふしぎの海のナディア

 

 

 

 


ジュール・ヴェルヌSF小説海底二万里』を題材に褐色肌で菜食主義者のわがまま娘ナディアと愉快(?)な仲間たちの織り成す冒険活劇。
こちらも上・中・下の3部作。

 

これも自分はアニメを見始めるのが遅く、初めて見た時はもうナディアたちは潜水艦ノーチラス号に乗っていた。
なので、そこまでの経緯がわからず小説を手に取ることに。
おぼろげな記憶だがおおよそ、
上巻がナディアとジャン、マリー、あとタイムボカンシリーズのドロンジョ一味をモチーフにしたようなグランディス一味という3人組がノーチラス号に乗るまで。
中巻がノーチラス号でネオアトランティスの潜水艦と深い海の底で激闘を繰り広げる話。
で、下巻はノーチラス号を脱出した一行がアフリカ大陸に到達してからラストまで。

 

だったような気がする。

 

この作品、他の原作ありの小説と異なり、かなり原作に忠実に書かれていた。
もちろん、アニメと違いメインのストーリーとあまり関係のないエピソードは所々端折られてはいましたが。。。
なので、アニメを見ていない人でもナディアという作品の世界観やメインストーリーはわかるし、かなり楽しめる内容でした。

後日談のストーリーもちょびっとだけ載っており、アニメファンも読む価値ありです。

 

とはいえ、やはりというか当たり前だが前回のグランゾートと一緒で小説は導入部分がちょっと長い。
パリ万博の最中、エフッェル塔でジャンとナディアが出会うところからル・アーブルに行ったり、そこからマリーの島に行った部分がかなり長い。
個人的にはノーチラス号での海中の戦闘が熱くて好きだったので早くノーチラス号に乗れよ!と思って読み進めた記憶が。
ツンデレなネモ船長の話とか、あんまり出てきた記憶がないなあ。。
せっかく、2巻目にしてようやくノーチラス号に乗るのだからそこのボリュームをもうちょっと増やして欲しかったというのが当時の感想。

 

あ、書いてて思い出した!

 

たしか、最終巻の下巻が発売されたのがアニメの終盤でちょっとネタばれ?的なタイミングだった。
終盤の終盤辺りでもともと露出度の高い服着てたけどそれすら消え、生まれたまんまの姿のナディアが兄と邂逅する話を読んで無意味に「ナディア、裸シーンがアニメで放送されやんけ!」と興奮したことを覚えている(笑)
当時、中学生くらいだったのでむしろこれで健全。超健全。

どの程度の露出だったのかが知りたい方は、是非一度アニメ版のナディアを見てください(笑)

 

と、書いてみて間違っていたら恥ずかしいと思い調べてみたら、アニメの放送が1991年の4月。
で、下巻の発売が1991年3月。
記憶違いではないようだ。
って、今から考えると原作が終わる前に小説でネタばらしちゃダメでしょう(笑)

 

個人的には敵方であるネオアトランティスのボス、ガーゴイルのキャラが好きでした。
この作品でもガーゴイルの悪者としての魅力は十分に描かれていて、ラストの消えゆくシーンはちょっぴり切なくさせてくれます。
敵がこいつでなかったらもう少し物語は味気ないものになっていたのではないかとすら思える。
ことあるごとに指パッチンする様とトレードマークの仮面がいまだに忘れられないキャラでした。

 

ここまで、まったくといっていいほど触れなかったヒロイン(主人公?)ナディアの魅力ですが、この娘はナディアに恋心を抱き健気に接する少年ジャンを抜きしては語れません。

というかこんな娘、彼女に恋するジャンがいなかったらたぶんもっと嫌らわれてます(笑)

正直言って、わがまますぎ!

でも、次第に近付いていく二人の心模様は活字で読むとアニメで見るのとは一味違う良さがありました。

この小説がアニメでは伝わりきらない情景を補っていた。そんな感じがすごくします。

この小説を読み、アニメにハマったのは青春時代の良き思い出。

 

そして、最後に。
ネモよ、亡国の孤児(少女)を助けるのはいいが金髪美人さん(副長)に育てた挙句、気付けば男女の関係になり、あまつさえ身篭らせるとは何事か!!
同じくグランディア一味の一人サンソンよ、登場時点で4歳の少女マリーを手篭めにとり、10年以上の時が流れたとはいえ15歳で孕ませるとは何事か!!

 

とーっても、羨まけしからん!!

 

この胸の奥のもどかしさ、どうすればいいの?